- 転職を繰り返すとなかなか採用されなくなるって本当?
- ずっと介護の仕事だけをしてきた人もダメなの?
一般的な考え方ですが、転職回数が多いと次のような憶測をする人がいます。
- またすぐに辞めるのでは?
- どうせ長続きしないだろ
採用して即戦力になるかどうかよりも退職するリスクを考えるのです。
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今回の記事では、介護業界で転職を繰り返すとどうなるのか?について以下の目次で解説します。
介護職でも転職を繰り返すのはリスクが大きい
介護職で転職を繰り返す人の特徴
介護業界で転職をするメリット
介護業界で転職を繰り返さない対策法
介護職でも転職を繰り返すのはリスクが大きい
一般的な考え方は、介護、福祉、医療の現場でも同じです。
転職は3回以上が黄色信号
採用の場において、転職を3回以上繰り返す人は多くなっています。
しかし、どの業界でも採用する側は、在籍期間を見ます。
在籍期間が5年以上あるのか?
この答えが、1ヶ月、6ヶ月、1年以内となると危険です。
採用されない施設ばかりではない
慢性的な人手不足。
もうなりふりかまっている余裕もない。
こんな施設が増えているのです。
- 転職回数も気にしません。
- やる気があればそれだけで十分。
- 人柄重視。
こんな求人のキャッチコピーも出てくるようになりました。
なぜ?
この背景には、有資格者が必要な現場だから。
資格者がいないと業務に制限がかかる。
つまり、未経験者を育成するよりも転職回数が多い有資格者のほうが施設の報酬としても価値があるのです。
介護職で転職を繰り返す人の特徴
介護を辞めたい理由は大きく分けて以下の5つ。
- 人間関係
- 待遇(勤務時間、残業)
- 稼げない
- 体力的にキツイ
- 経営方針、施設の方針が合わない
順にご紹介します。
人間関係
- 利用者からの暴言、暴力
- スタッフ間のいじめや暴言、暴力
- 嫌いな人がいる
コミュニケーションスキルが低い人や人間関係のトラブルで辞める人も多い。
待遇(勤務時間、残業)
- 残業が多い
- 休みの人のカバーで呼び出しがある
- 休日時間外も関係ない
人手不足が深刻な施設では、誰一人シフトの変更が許されないほどひっ迫している現場もあります。
稼げない
- 手当が安い
- 夜勤を8回やっても手取り20万円いかない
- 先が見えない
こんな現実に悩んでしまうことも多い。
この背景には、面接時の説明と大きく異なるというケースもあります。
体力的にキツイ
- 年齢的にきつくなってきた
- ぎっくり腰、肩こり、膝の痛み(ヘルニア等)
- 四十肩や五十肩になってしまった
肉体労働になりますので、加齢に伴う体力の限界を感じる人もいます。
経営方針、施設の方針が合わない
- 経営者の考え方は利益重視
- 利用者第一は言葉だけで現実は違う
- 自分の中の理想の介護とはかけ離れている
介護、看護などの医療福祉の業界では理想と現実のギャップに悩む人は多い。
介護業界で転職をするメリット
他の職種より転職しやすい
異業種に転職をする人も多いですが、資格者で現場が好きな人は介護に戻ってくることも多いです。
他の業種ではほとんどない出戻りも認めている施設が多い。
つまり、転職はしやすい。
自分の働きたい職場にたどり着く可能性はある
施設形態(老人保健施設、有料老人ホーム、特養ホーム、サ高住等)
サービス内容(デイサービス、ショートステイ等)
運営会社(社会福祉法人、医療法人等)
選択肢は狭いようで、業界の中での規模も運営会社も大きく異なります。
収入アップの可能性もある
資格者であれば、今後の処遇改善手当を含めて将来の収入がアップする可能性は残されています。
役職手当があっても仕事量と合わないからやめたい人もいます。
デイサービス管理者を辞めたいほどつらいと思ったらやるべきこと
介護業界で転職を繰り返さない対策法
まずは自分自身の求める条件を明確にしましょう。
明確にする対象は以下のとおり。
- 施設形態
- 施設規模(入居者数や要介護度等)
- 労働条件(夜勤の有無、早番の有無等)
- 希望の月収と年収(夜勤、早番、遅番の出勤回数を含めて)
- 将来(役職になるのかならないのか、家族手当の有無)
さらに、自分がこれまでにやめた経験を振り返りましょう。
- 苦手な人
- 嫌いな人
- 人間関係の課題(言葉、暴力等)
- 自分の苦手な仕事(調理、レク、外出の付き添い等)
もし今また同じ環境に放り込まれたら同じように辞めるのか?
それともあの時は若かっただけで、今同じ経験をしたら、耐えられるかもしれない。
このように、自分の中の優先順位を明確化します。
面接は3ヶ所以上受ける
採用される可能性はあります。
採用通知が出たら、もう転職活動は終わりとする人が多い。
しかし、ここで今一度冷静になることが大切。
「本当にその会社に決めて大丈夫なのか?」
「もっと好条件を提示してくれる施設が残っているかもしれない」
とにかく施設形態まで絞り込みをしたら、3ヶ所以上は受けましょう。
決められない時は?
その上で、複数合格をいたら、さまざまな角度で確認します。
もし決め兼ねたら、体験入社や見学などを希望するのもおすすめです。
ここまでの流れを全て終わらせてから決断をしたら、これまでの入社よりも気持ちが整理できているはずです。
あなたの次の職場が理想に近い場所であることを願っています。