介護業界からの異業種転職
介護業界内での同業他社への転職
老健、特別養護老人ホーム、グループホームなど施設形態が異なる施設への転職だけでなく、パート、アルバイト、契約社員、派遣社員、正社員など雇用形態の異なる転職を目指す人は多い。
2020年は新型コロナの影響により、旅行や宿泊業や飲食業、製造業などで多くの人が失業を経験している。
40代からの転職についても以下のような記事を書いています。
今の時代は、同じ場所で数年、10年以上勤めたからといって、自分にとって多くのメリットがあるとは言い切れません。
- 責任
- 重圧
- 人手不足
- 面接や求人など介護現場以外の仕事が増える
自分がこれ以上介護の業界にいる意味や価値はないのかもしれない。こんな風に考える人は、徐々にこんなことを意識するようになる。
「今の年齢からでも未経験の仕事を始めることは可能なのか?」
「もし面接のときに介護の業界から自分が辞める理由を聞かれたらなんて答えればいい?」
このような内容について、実際に人事、面接担当として、人材管理の職を経験した担当者が解説しています。
介護からの転職志望動機失敗例
どの年齢であったとしてもどんな雇用形態からの職探しの場合でも面接前の志望動機として受け入れられることが少ない内容があります。
ポイント1.必ず書く
- 自分が職場で嫌になったことを伝えるべき?
- 業界の中のことを知らないはずだから何を言ってもわからないのでは?
履歴書の中に志望動機を書くスペースがあるが、実際に活用する人が徐々に減っている。
これはそもそも間違いであると伝えたい。自分をアピールするための文章は短くても長くても良いからきちんとその中に自分の思いを伝えることが重要。
私が採用を担当した際にも基本として応募してくれた方のすべての履歴書の資格や職務経歴、さらには志望動機などをすべて確認していました。
その中には、実際にこの職場で働きたいという気持ちが伝わってきた者もいます。
履歴書の項目として必ず入っているのだから、この情報について書き方がわからないからといって適当に扱うのは注意していただきたい。
ポイント2.疲弊
転職をする人の多くは、これからの職場でもう一度ゼロから挑戦をしてみたいという気持ちが高まっていることを期待されている。
どんなスキルがあるのか?
業種や職種のことを知らない場合でもその人を見て観察する
自分の思いを伝えるスペースであれば、アピールとして活用することが大切。
しかし、反対に働くことに疲れてしまったといった情報を記入している人が時々いました。これでは自己prになっていないのでは?と伝える人もいました。
自分に興味を持ってほしいから書いているのですから、何が辞めた原因なのかとか不満があったのかなどを記入するのは無意味です。
全て前向きに伝えることが大切です。
ポイント3.不特定
何をアピールしているのか?この答えとして、どこの会社でも同じようなことを書いているのでは?と思うような人もいました。
文章としておかしいわけではありません。しかし、あたかもどこかで例を見ながらそのまま使ったように感じられるような文章もたくさん見てきました。
これでは、今の自分の何を活かし、どう働くのかを面接する側が勤務する職員に向けて話すことも難しい状態になってしまいます。
あくまで定型文と思われるような文章は、あなたが思っている以上に相手に伝わってしまいます。
介護からの転職志望動機注意点
- 介護の職員の仕事は大変、きつい
- 介護の仕事をしていた人なら体力は心配いらない?
異業種転職を希望する時、選考する側にとっても今の会社の仕事内容や体が大変になるような状態にならないかを気にしている。
やりがいという文字
冒頭にも記載したように、今自分が行っている業務は別に自分が望んでいた仕事ではない。
ただ担当をさせられたという環境に追い込まれた人にとっては、どこかで自分のやりがいや達成感という言葉にこだわりを持つ一面を見せる。
しかし、この答えは、面接を担当する者にとって、1つの疑問を思い浮かべるきっかけになる。
そして、実際にこんな質問をうけることにつながっていく。
- もしあなたがこの会社に入社して研修を受けた段階で同じように入社前の印象と異なると思った場合でもしっかり仕事として継続できるのか?
- もしあなたの印象と異なる場合は離職する可能性が高いということですか?
これらは、業種や職種を問わず、多くの面接担当者が気にしていること。
求人情報どおりの回答
求人サイトを利用する人は多い。しかし、これまでに培ってきたキャリアやスキルをどうやって新しい職場に伝えるべきかを明確化するというのは難しい。
そこで、自分がちょっと気になる例文を選んで、まるでその通りと思ったらそのまま伝えているような人もいます。
これはどんなサイトであったとしても正直、バレます。これまでにたくさんの面接を担当してきた経験者であれば、また同じようなことを言ってきたと感じるような回答もあります。
次の人でも同じようなことを言えると感じられるような表現は避けるべきです。
可能な限りあなた個人の魅力を気持ちとキャリアを含めて伝えることが重要です。
介護からの転職志望動機成功例
実際に私自身も20代の頃に介護の業界から異業種に転職をしたことがあります。この時の自分が重視したポイントをお伝えしていきます。
自分の気持ちと今の生活
いったい今の自分はこれから具体的にどんなスキルを身につけなければいけないのか?
この答えが非常に重要なのです。
これまでと同じ生活、同じ時間の使い方を求めるのは非常に難しい時代です。介護の現場では夜勤、早番、日勤、遅番などのシフトが中心。
しかし、一般企業となれば、当然違う生活の時間サイクルを求められるようになります。
生活相談員やケアマネジャーの仕事をしていた人たちからすれば、ある程度自分が責任者として仕事をしている身から全てまた立場もキャリアも失うことになります。
この自分の生活や立場をすべて捨て去って、これから新しい自分を作るという内容についてきちんと明確にその生活パターンや将来性を伝えられるかが重要。
客層やニーズへの対応
もちろん介護の業界で培った経験を活かせることもあると思います。その1つが顧客を持つ仕事向けの接客スキル。
当然、介護向けの接し方とは異なることも多いです。しかし、その世代の方を医療や介護福祉とは異なる視点で対応をすることになったとしてもその人たちの生活について理解を示すことも可能になります。
コミュニケーションを意識した時には、具体的にさまざまな相手の悩みを知っているほうがスムーズに会話や求める情報の整理が可能になります。
働いてみないと何もわからないということではなく、お客様の傾向と対策として大きなハードルがないほうがスムーズに働けるのです。
個人情報保護や利用規約
医療、介護、福祉の業界のほうが手続きややり取りをした時のセキュリティや管理についてはかなり厳しいです。
異業種に転職すると、こんな簡単な管理で良いの?と思わせるようなやり方でファイリングや保存期間後の処分をしていることもあります。
最近の会社では、自分の会社の情報を外部に漏らすという情報漏洩という点について過剰に反応をすることもあります。
特に保険など個人情報を扱うようなことが多いような業態では重宝してもらえることも多いです。
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